「THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST」レビュー ~イエローモンキーはここにいる~

https://www.instagram.com/p/BUUYNXMhV0rHCq0DJVpB05CwGgojqer9R6NiW40/

#theyellowmonkey #theyellowmonkeyishere #今度ブログネタにします #1日1枚

イエローモンキーの再録ベストアルバム「THE YELLOW MONKEY IS HERE. NEW BEST」がオリコン週間アルバムランキングで1位になったそうだ。なんでもイエローモンキーとしては「PUNCH DRUNKARD」以来19年ぶりの首位獲得とのこと。イエローモンキーファンの世代はダウンロードよりもCDを購入する傾向が未だに強いし、かくいう自分もその一人。久しぶりにCDを買ってしまった。

これがただ昔の音源を収録したベストアルバムなら買うことはなかったのだが、今回は何といっても全曲再録音なのがポイント。収録曲は2013年発売の「イエモン -FAN’S BEST SELECTION-」と全く同じ。この収録曲は当時ファン投票で決定され、上位16曲が収められている。

それでは早速、それぞれの曲の感想などを。

1. 悲しきASIAN BOY

1994年に発売された「jaguar hard pain」からの先行シングル。当時はグラムロック色が強くセールスが伸び悩んだことから、売れることを意識して書いていたのだとか(それでも全く売れなかったようだが)。

一発目ということもあってVo.吉井氏のオリジナル発売当時とは違った歌唱スタイルに少し戸惑う。あの時からは歳を重ねているのだから当然だが円熟味を増した歌声で、当時のギラギラした感じは無くなっている。

たまたまファン投票16位だったために1曲目になっているが、何度も聞いているとオープニング曲らしく聞こえてくるから不思議。

2. パール

オリジナルは2000年発売。実験的なサウンドで試行錯誤を繰り返していた当時のイエローモンキーからは、ちょっと意外なくらいの原点回帰のストレートなロックナンバー。オリジナルとの違いは「悲しきASIAN BOY」から比べるとそこまで感じられない。

3. 太陽が燃えている

ブレイク直前の1995年に発売された曲。「嘆くなり我が夜のFantasy」や「追憶のマーメイド」のスマッシュヒットで注目されていた当時のイエローモンキーの勢いは「太陽が燃えている」というよりは「YELLOW MONKEYは燃えている」と言った方がしっくりくるくらいにイエローモンキーは燃えていた。

実は熱すぎて個人的には少し苦手な曲ではあったのだけど、再録は聴きやすくなってスッと入ってくる。それが良い事なのか、メンバーも自分も歳をとったからなのかはよくわからないが。

4.  プライマル

2001年発売のイエローモンキーのラストシングル…だった。再結成後にシングル曲を発売している為、活動休止前の最後のシングルという位置づけになる。

「卒業おめでとうパパパパーン」などと別れを感じさせる歌詞だが、極めてポップな味付けに仕上がっているので悲壮感は全く感じられない。

昨年、再結成後の一発目のナンバーを予想しようという企画があり、栄えある一発目に選ばれたのはこの「プライマル」だった。

5. WELCOME TO MY DOGHOUSE

通称「犬小屋」。インディーズ時代からメンバーもファンも大事にしてきた曲。初期のイエローモンキーの魅力だった妖しげな雰囲気と、ロックの香りがたまらない。「BUNCHED BIRTH」の中からは唯一の収録曲となっている。ファン投票で17位になってしまった「LOVERS ON BACKSTREET 」も再録してもらえないものだろうか。

6. 追憶のマーメイド

これも「太陽が燃えている」と同じくブレイク直前の楽曲の一つ。ただし当時は歌詞が過激すぎるとレコード会社からクレームがあり、書き直した歌詞で発売されたという曰く付きの曲。その経緯からか、長らくライブで演奏されることも無かったのだが、こうして人気投票をすれば上位に来るのだからファンには支持されているのだろう。かくいう自分もイエローモンキーのロックな部分とポップなテイストが融合されていて、好きなナンバーなのだが。

オリジナルもそこまで気合が入っていた感じでは無かったのでボーカルに違和感は無い。オープニングが少しアレンジされているが、これはこれで結構好き。

7. BURN

1997年発売のシングル曲で、売上枚数だけでいけばイエローモンキー最大のヒット曲。昭和歌謡曲のようなメロディがイエローモンキーらしさ全開といってもいいかもしれない。ドラマの主題歌になっていた為に余計に昭和の薫りを醸し出していたのだろう。

このころはカラオケ全盛期でよく歌っていた覚えがある。再録の印象はオリジナルと近くて特に違和感は感じない。

8. SPARK

JAMの後にリリースされたロックナンバー。JAMがレコード会社の反対を押し切ってまで発売にこぎつけた反動からか、キャッチーで疾走感のあるメロディになっている。

再録版ではギターソロのアレンジが若干変更されているが、こちらの方がカッコいいと思う。

この曲とは全く関係ないが、スパークという名のスーパーを思い出してしまうのは広島人の性だろうか。

9. 楽園

イエローモンキー絶頂期に発売された「SICKS」からの先行シングル。「SICKS」からはこの曲しかシングルカットされなかった。

再録のアレンジはオリジナルよりもシンプルな方向に。今回の再録番が全ての曲にその傾向はあるが、この曲に限って言えばシンプルに振った分、オリジナルが持っていた”楽園感”みたいなものが無くなった気がするのがやや残念。

この曲もそれこそ「腐るほど」歌った覚えがある。

10.真珠色の革命時代

1stアルバム「夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー」から唯一の収録曲。1stアルバムの曲の中では断トツで完成度が高く、LIVEでも人気の高いナンバーだった。

この曲にはサリーという今で言う炎上芸人のような名前が出てくるが、サリー、マリー、ジャガーなど西洋かぶれっぽい名前の登場人物が曲中に登場するのもイエローモンキーの特徴。いい意味でのバタ臭さを醸し出している。

11. SO YOUNG

1999年発売のシングル曲。ニュースステーションの天気コーナーに使われていた。歌詞やメロディーなどが個人的に一番好きな曲…だったのだが、再録版はオリジナルよりも軽い音になってしまっていてちょっと残念な感じがする。過去の青春を振り返るという趣旨の、この歌詞にはオリジナルが持つ重厚な感じの方がシックリくると思う。

それでも名曲であることには変わりないのだけれど。

12. 天国旅行

「無人島に持って行くアルバムを5枚選べ」と言われたら間違いなく「SICKS」は入ってくるのだが、その中でも一番好きな曲。この曲は実は前奏も含めて9分余りもあるのだが、長さを全く感じさせることがないドラマティックな作りだ。

アレンジも今回の再録版では好きな部類に入るので、何度もリピートして聞いている。

13. SUCK OF LIFE

2ndアルバム「未公開のエクスペリエンスムービー」から収録。ファン投票で4位を獲得するなど根強い人気がある。歌詞はもう想像通りのアレなので、ここでは割愛。調べたい人は調べてください。再録版はオリジナルが持っていた妖しさみたいなものは少し薄れたが、その分ギターが前面に押し出されたロックテイストが強い仕上がりになっている。

14. 花吹雪

「SICKS」からの収録曲。前奏部分はオリジナルよりもかなり変更が加えられていて、最初は何の曲だかわからなかった。歌詞や歌い方も一部変更されていて、オリジナルとは違った雰囲気に仕上がっている。ヘッドホンで聴くと、最初にカーステレオで聴いたときにはわからなかった細かい違いが無数にちりばめられている。これはこれで結構好きなアレンジ。

15.JAM

「乗客に日本人はいませんでした、いませんでした、いませんでした」の歌詞があまりに有名なイエローモンキーの代表曲。っていうか個人的に代表曲と思っている。

この曲のPVも秀逸で、吉井氏が血の涙を流しながら歌うクライマックスシーンが印象に残っている方も多いだろう。

再録版はオリジナルからそれほど手を加えられていない印象。

16.バラ色の日々

栄えあるファン投票1位の曲。とはいっても、何故か個人的にはそこまで思い入れは無い(好きな人には申し訳ないが)。

「イエローモンキーとファンの関係性を歌った曲」というのも人気の原因なのだろうか?

全体の個人的雑感

かつてのイエローモンキーの魅力はバタ臭さと、うさん臭さだと思っていた(褒めてる)。いかがわしい感じの歌詞に西洋かぶれのロックテイストの曲。売れるまで時間はかかったが、一度嵌ればガッチリ心を掴んで離さないような魅力があった。

それが今回のアルバムで押し出されているのは「円熟味」。ブレイク直前は少しでも触れたら体液が出るんじゃないかと思うくらいにギンギンだったのだが(これも褒めてる)、さすがに20年近い月日の中でメンバーも大人になり、ファンも大人になった。

曲によってアレンジの好き嫌いはハッキリわかれるだろう。自分も好き勝手に書かせてもらったが、このアルバムに入らなかった数々の曲たちも、今のイエローモンキーがやるとどうなるのかはとても興味深いし聴いてみたい。

しかし、あせることはないのだ。

なぜなら「イエローモンキーはここにいる」。

イエローモンキーがそこにいる限りはいくらでも機会は訪れるだろうから、その時まで待つ事にしよう。

関連記事

【最初だけ優しい】デアゴスティーニF1の創刊号 マクラーレンMP4/4

JAFはロードサービスだけじゃない!優待割引を使い倒すべし!

うんこ漢字ドリルが売れる理由と批判について

iPhoneSEを水没させてしまった件。

【書評】「クソゲー番付」は初心者からマニアまで守備範囲が広い

【感想】”この世界の片隅に”は、どの戦争映画よりも胸に刺さる