今年のサンフレッチェについて思うこと

今回は久しぶりにサンフレッチェについて。

 

実はブログの問い合わせフォームを通じて「今年のサンフレッチェについて思うことを書いてほしい」というメッセージを定期的に頂く。
自分は例のスタジアム問題に端を発した一連のクラブの動きに失望してしまったクチで、自分みたいなものが今更何を書くんだという思いもあった。だからメッセージを頂いた方には申し訳ないがずっと放っておいた。
もっとハッキリ言ってしまえば、サンフレッチェの記事にはSNS以外のアクセスはほとんど無いのでメリットも無い。ブログの方向性も以前とは全く違う。

 

ただ、全く試合を見ていないわけではなく、むしろスカパーよりも安価なDAZNのおかげで昨年よりも見る機会は増えた。そこに映っているのは以前のサンフレッチェとは全く違う姿。「人もボールも動くサッカー」などは遥か昔の出来事のようだ。

今年のサンフレッチェの苦戦ぶりは、かつて応援していた身としてはやはり気にはしているし、集客について思う部分もそれなりにある。

 

なので少しだけ今年のサンフレッチェについて書いてみようと思う。

 

世代交代の失敗

降格圏をさまようサンフレッチェ。意外に思われる方も多いとは思うが、今年急に弱くなってしまったわけではなく、ここ数年来その兆候は見せ始めていた。
様々な原因はあると思うが、一言で言ってしまえば”世代交代の失敗”に尽きる。
ドウグラスやウタカなどの当り外国人選手によって結果が出ていたことで、若手を我慢強く使えずチーム戦力の底上げが出来なかった。
その結果サンフレッチェの未来を背負うはずだった若手は一様に出場機会を求めて他チームに移籍していった。
そして残ったのは大人しい若手、伸び悩む中堅、盛りを過ぎたベテランという構図である。

 

理想に殉じる

先が見えない低迷ぶりに監督解任の声も大きくなっている。同じく残留を争う新潟は監督交代に踏み切った。
サンフレッチェは果たしてどうするのか?
森保監督が自ら辞任すれば別だが、このクラブの体質を考えれば、クラブ側からの解任はほぼ無いとみていいと思う。
むしろJ2に降格してもクラブは森保監督に続投のオファーを出すのではないかとさえ思っている。

3度優勝した森保監督の”過去”を戦術が完全に崩壊している”現在”より重きに置く。
そこに”未来”があるのかどうかもわからないが、3度優勝した実績は何よりも重いのだ。
たとえその先にJ2降格が待っていようとも、クラブの理想に殉じるつもりではないだろうか。それが美徳とでも言わんばかりに。

いずれにしても、解任のタイミングは逸したように思う。解任するならGW前のFC東京戦の後だった。
今季のクラブの命運は森保監督に全てがゆだねられた。

 

集客について

成績に相まって動員も絶賛苦戦中。
チームが好成績を挙げている間に固定客づくりが出来なかったので、成績が下降すれば当然のように集客力は落ちる。
今の集客状況はそれほどおどろく事でもないだろう。

その中でもクラブは今年からいくつかの新しい試みを始めているようだ。「ようだ」と書いたのは今年一度もスタジアムに足を運んだわけではないので、あくまで外から見た感想をいくつか書く。

 

サンチェひろばの設置とイベントの強化

広域公園の入口(高校生がよくスケボーやってる)を「サンチェひろば」と名付け、サンチェのふわふわドームをシンボルとして子供に楽しんでもらおうという
コンセプトのスペースが設置された。

スタジアムから少し離れてしまってはいるが、この公園の広さを生かした企画であるともいえる。
個人的にはもう少し大人向けのアトラクションも欲しいところ。以前も書いた事があるが、大人のキックターゲットをやってみても
面白いだろうし、色々とアイデアは出せそうな気がする。

また、今年から誰でも再入場が出来るように変更された。お祭り広場に賑わいを持って行きたいという狙いだろう。
毎回何かしらのパフォーマーを呼んでイベントを開催しているようだ。
それであれば、ダンスや吹奏楽などのパフォーマンスも外でやった方がいいように思う。
試合前の閑散としたメインスタンドの前でパフォーマンスするのは何とも寂しい。折角やるのであれば大勢の人に見てもらいたいだろう。

チケットバリエーションの強化

サンフレッチェが長年抱えるサポーターの高齢化問題。
この状況を改善するためには少しでも新規の獲得が必須なのだが、女性客獲得の為に
「きゅんチケ」と名付けられたチケットが6/4鹿島戦限定で販売される。
内容は女性向けのオリジナルタオルマフラーや化粧品のプレゼント、500円の飲食引換券に選手のトレーニングを間近で見れる機会も設けるという。
これで通常のバックスタンドシートの価格より1,200円上乗せであれば、間違いなく安い。
練習を見れたり、スタジアムの見学をセットにするのはコストもかからず「体験型」としての付加価値があるのでドンドンやるべきだと思う。
ただ、これに限った事ではないが、企画そのものは良くてもそれが拡がる手段を持ち合わせていないのが哀しいところ。
せっかくのこういった企画をPRしないと、やる意味は半減してしまう。
広告でコストがかかるのであればもっとSNSで徹底して拡散を仕掛ける必要があるだろう。

サンチェたいそう

今年からハーフタイムに踊っているサンチェたいそう。プロのミュージシャンや振付師が関わっていてかなりコストがかかっていることと思われるが、正直言って浸透効果はイマイチ。というか、ハーフタイムには誰も踊っていないようだし、このままやり続けていても恐らく浸透していかないだろう。

このサンチェ大そうには大きな問題点があるように思う。
それは
・振付が複雑すぎる
・尺が長い
の2点につきる。

振付については皆に踊ってもらいたいのであれば、誰でも踊りやすいものでないと意味が無い。
特に、足を使ってジャンプしたりクルクル回る動きは客席では不可能に近く、せめて上半身だけで完結させるべきだろう。
弓矢を射るポーズなどはキャッチーなので、まずはそういったところから認知してもらうといいのでは?
また、歌の長さも長くて2分までではないだろうか。それ以上になるとダレるし、振付を覚えられる長さはこれくらいのものだ。

いずれにしろ、このサンチェたいそうには大幅なリニューアルが必要だと思う。
結果が出ないのに「継続」したのでは賭けたコストも無駄になってしまうのだから。

 

と、感じたことをつらつらと書いてみた。
機会があれば、また。

 

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