”おりづるタワー”の入場料1700円は高いか否か?

原爆ドームすぐ横に位置するおりづるタワーが、先日プレオープンした。もともと広島マツダが所有していた自社ビルを2014年12月から改装していたもので、この度プレオープンした。とはいっても、実はtwitter上で話題になるまで全くその存在を知らなかった。そしてその論調は「入場料1700円は高すぎる」というものが多数を占めている。

実際にその入場料は高すぎるのか否か、自分で見てみないことには論ずることも出来ないので実際に行ってみた。今回はこのブログには珍しく写真中心のレポートになるが、その方が雰囲気が伝わりやすいと思ったのでこの形式とした。

おりづるタワー

f:id:streamliner77:20160715232051j:plain

原爆ドーム側からの入り口。

f:id:streamliner77:20160715232148j:plain

オープンカフェスペースも常設されている。

f:id:streamliner77:20160715232231j:plain f:id:streamliner77:20160716001056j:plain f:id:streamliner77:20160715232313j:plain

みやげ物が一堂に会する物産館”人と樹”

f:id:streamliner77:20160715232533j:plain

入場料1700円を払って入場する。

f:id:streamliner77:20160715232643j:plain

エレベーターで屋上フロアに着くと待っていたのがこの階段。期待感を膨らませる演出は見事。

f:id:streamliner77:20160715232916j:plain f:id:streamliner77:20160715232948j:plain f:id:streamliner77:20160715233011j:plain

ウッドデッキの展望スペース。建築素人の自分が見ても、デザイン性が高いことはよくわかる。

f:id:streamliner77:20160715233229j:plain

原爆ドームを上から望む。この展望台のメインであろう。

f:id:streamliner77:20160715233508j:plain f:id:streamliner77:20160715233447j:plain

いわゆるメインでよく撮られる南側から見ていたのではよく解らないが、こうして上から見ると原爆ドームがかなり補強工事されていることに気付く。

f:id:streamliner77:20160715233903j:plain

平和祈念公園を望む。右奥の白い建物は何かと話題の中国新聞社。

f:id:streamliner77:20160715234042j:plain

そして旧市民球場跡地。西側の一部はバスの駐車場として利用されているようだ。

f:id:streamliner77:20160715234222j:plain

こちらも何かと話題の広島商工会議所ビル。改めて見てみると老朽化が目につく。

そしてここから先は1階下の12階フロア。

f:id:streamliner77:20160715234613j:plain

ここは折り鶴を折るのがメインのスペース。

f:id:streamliner77:20160715234725j:plain f:id:streamliner77:20160715234810j:plain

爆心地を望むスペースは小部屋のように仕切ってある。

f:id:streamliner77:20160715234931j:plain

モニターの前の動きに反応して折り鶴を折る仕組みになっているらしい。

f:id:streamliner77:20160715235145j:plain

こちらはモニター前の人物に反応して動きを再現する仕組み。なので、これはiPhoneで撮影している自分。絵にしてもぜんぜん面白くないのでシコでも踏んでやろうかと思ったが、周囲の目が気になって断念。

f:id:streamliner77:20160715235435j:plain

個人的に面白いと感じたのが、目の前の風景の歴史をたどるモニター。こちらは被爆直後の1945年。

f:id:streamliner77:20160715235539j:plain f:id:streamliner77:20160715235607j:plain

このように当時の街並みがCGで再現される。

f:id:streamliner77:20160715235717j:plain

このフロアには至る所に折り鶴の箱がある。入り口で貰ったパンフレットに折り紙が付いていて、それを折って自由に入れていいのだとか。写真撮るのを忘れたが、折り方の手順は動画などを見れるので誰でも折り鶴を折ることができるだろう。

ここで注意しなければいけないのは、外観から見えたガラスの壁の中に投入する折り鶴は別料金になるということ。入場時に買えば+500円。このフロアで買えば+600円となる。

ここからはスロープで下に降りる。

f:id:streamliner77:20160716000246j:plain f:id:streamliner77:20160716000402j:plain f:id:streamliner77:20160716000431j:plain

緊急避難用としてすべり台が各フロアに設置されている。最初は全く興味が無かったのだが、下に降りていくうちに、何だか滑りたくなってきた。想像してもらえれば解ると思うが、オッサンが1人ですべり台で滑っている絵面はかなり危険濃度が高い。しかし、幸い周りには誰もいない。「よし、ここがチャンス!」とばかりに意を決して滑ったのだが、滑り切った瞬間、運悪く下フロアから館内の女性スタッフが歩いてきていた。「こんにちは」と明るく挨拶をされたので「こ、こんにちは…アハハ…」と薄ら笑いを浮かべて返すのがやっとだった。

下に着いたので「握手カフェ」にも寄ってみた。

f:id:streamliner77:20160716001131j:plain f:id:streamliner77:20160716001358j:plain

天井からは折り鶴のオブジェが。吹き抜けになっているので解放感は高い。お好み焼きがスティックになってるオコスというメニューを食べてみた(写真は忘れた)。テキ屋が売ってるハシマキみたいな感じだ。

そして平和祈念公園へ

f:id:streamliner77:20160716001621j:plain

10年以上ぶりに原爆資料館を見学。この写真を撮って気が付いたのだが、ここは平和”記念”資料館なのだ。平和祈念公園内にある平和記念資料館。何か深い意味合いがあるのだろうか。

久しぶりに訪れた原爆資料館は外国人がとにかく多い。平日の昼間ということもあったのだろうが、館内は7割方外国人観光客だった。

f:id:streamliner77:20160716002040j:plain

先ほどのおりづるタワーが右手奥に、商工会議所は前方に見える。オバマ大統領訪問の際にも感じたが、商工会議所のビルは周りに何もないため非常に目立つ。恐らく悪い意味で。

f:id:streamliner77:20160716002244j:plain

おりづるタワーについては色、造形などに周囲との調和を目指した配慮は感じられる。現在の法律からいけば、こんな大きな建物をこの地に新築するのは無理なのだろうが、おりづるタワーはあくまで”改修”なのである。

  入場料1700円をどう捉えるか?

ここからは個人の感想。

おりづるタワーの第一印象は「お金かかってるなー」だった。自分は全くの建築素人なのだが、そんな自分でもデザイン、材料、質など相当なレベルにある建築物であることは理解できる。総工費90億円と言われても納得がいく。

そして、本題である入場料。大人1人1700円は高いのか?

個人的には、この地に意義を見出せて何かを感じ取ることが出来るのであれば、1700円は決して高くは無いと感じた。

「高さ12階なのにそんなに取るのか」という声も勿論ある。高さだけを求めるなら、そう遠くはない基町クレドやアーバングランドビュータワーの方が余程綺麗に見渡せる。しかし、そもそもこのおりづるタワーはそういった観点から評価する建築物では無いし、ここでしか見渡せない光景は確かにある。丹下健三氏がデザインした原爆慰霊碑から原爆ドームに至る導線を上から見ることで、氏の平和祈念公園へ込めた想いを感じとることもできる。やはり広島にとって特別な場所であることを再認識させてくれる。それだけでも意味はある。今回は逆の順番になってしまったが、原爆資料館で”過去の広島”を知り、おりづるタワーで”現在の広島”に想いを馳せるのは、観光の新たなモデルコースともなり得よう。団体割引や学校割引を適用すれば、特に子供などは割安で入館することもできるので、上手く利用すれば良い。

ただし、折り鶴投入料500円については流石に躊躇する。それが平和祈念公園一帯の整備費の一部に充てられるとしても、割高感は否めない。はっきり言ってしまえば1700円という入場料の時点で客層を選んでいるわけで、そこの客層については1700円以内で事を収めることが出来るように考えれば良いと思う。

さらに言えば、ここまでの話はあくまで初見での話だ。広島市民の自分が現時点で2度目3度目があるかと聞かれれば、明確に「無い」と答える。市民に何度も来てもらう仕掛けを構築するのか、県外、国外からの観光客に向けて特化してプロモーションをするのかどうか。現状の価格設定では後者なのだろう。このおりづるタワーで、地元の一企業が観光資源として採算が取れるのかは興味深いところ。とりあえず、話のタネに一度足を運んで見る価値はある。

関連記事

入場料2回分で年間パスが買える!マリホ水族館がオープン

備北丘陵公園のサイクリングは花も楽しめて超気持ちいい!

子供を連れていくならココ!夏休みの広島イベント情報

商工センター「魚の資料館」は無料で魚について学べるのでおススメ

【2017年版】 広島の大規模花火大会を紹介します