【ついに復活】可部線延伸区間、開業直前の新駅を訪ねてみた。

2017年3月4日、JR可部線の「可部駅」から河戸のエリアを結ぶ「河戸帆待川駅」と「あき亀山駅」が開業されます。

可部線という地方のローカル線ながらも、今回の新路線開業は全国的にも注目を集めています。なぜならこの可部線、2003年に廃止された可部~三段峡区間を一部復活させての開業となり、廃止路線の復活は全国初の事例となるからなのです。

可部線とはどんな路線なのか?

可部線とは広島市の「横川駅」~「可部駅」の間を結ぶJR西日本が管轄する区間です。

現在この路線は電化区間となっていますが、過去には「可部駅」から「三段峡駅」をディーゼル車両で結ぶ非電化区間が存在しました。

電化区間である横川-可部間はベッドタウンである安佐北区、安佐南区から広島市を結ぶため利用客も多く採算が取れていました。しかし可部-三段峡間は、赤字路線であったことから、JRは1998年に可部-三段峡区間を廃止する意向を表明。

この当時から、可部駅の隣駅である「河戸駅」周辺には宅地開発が進んでいました。住民からは「電化して残してほしい」という要望があったのですが、「のってよ!かべせん」と題された存続への試験増便の結果、利用者は基準を下回り2003年11月30日、可部-三段峡間はあえなく廃線となります。私も廃線直前に何とか乗ろうとしたのですが、「最後に可部線に乗っておこう」という乗車客であふれかえり、三段峡まで2時間すし詰めになるという話を人づてに聞き、諦めたのをよく覚えています。

廃止前の試験増便の時には全く見向きもしなかったのに、廃止が決まった途端に乗客であふれかえるとは何とも皮肉なものです…。

しかし可部線廃線後も、地元住民らは河戸駅までの電化復活を目指して働きかけてきました。紆余曲折ありながらも、亀山地区への安佐市民病院の移転を計画する広島市の協力も得て、ついに可部線の一部復活が決定されます。

ちなみに、国鉄からJRに民営化後初の廃線が可部-三段峡区間でした。

今回も、廃止区間が復活するのも全国で初めてのこととなります。

JR初の廃線とJR初の廃線復活。

今回の可部線延伸が全国的にも注目されている理由はそこにあるのです。

…ということで、開業を一週間後に控えた2月25日、可部線延伸区間の新駅を訪ねてみることにしました。

開業1週間前の「河戸帆待川駅」と「あき亀山駅」の様子

例によって写真中心のレポートです。

まず向かったのは可部駅の隣駅となる河戸帆待川駅。

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駅前は開業一週間前にして、タイル貼りの真っ最中でした。

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駅のとなりからホームが見えます。

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「帆待川」とは初代天皇の神武天皇ゆかりの由緒ある川なのだとか。

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ちなみにこの「河戸帆待川駅」は、ホームセンターダイキ可部店駐車場の目の前です。

ここから線路に沿って「あき亀山駅」までしばらく歩いていきます。

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のどかな光景に見えますが交通量はそれなりにあります。

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わき道に入ると踏切が見えてきます。

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昨年の12月から試運転が行われています。

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真新しい踏切です。この踏切を含めた4つの踏切は、可部線廃線時に一度はアスファルトで埋められて踏切だったこともわからなくなってしまっていた場所です。

それが、今回の可部線復活によって再び踏切としての機能することになりました。そう思うとなんだか感慨深い気もします。

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橋も綺麗に舗装されて、再び息吹を与えられました。

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さらに道沿いに進んでいくと…

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左手に「あき亀山駅」の構内が見えてきました。

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試運転の227系、通称レッドウイングが止まっていました。

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進んでいくと四叉路が見えてきます。ここを左に曲がると…

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「あき亀山駅」の駅舎が見えてきます。

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旧可部線に存在した駅名は「安芸亀山駅」。この旧駅と区別するために「あき」と平仮名にしたのだとか。

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こちらの駅も開業一週間前に仕上げ段階のようです。

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駅前は小さいながらもターミナルになっていてタクシー乗り場も存在します。

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駅構内はかなり広々としています。

駅に着いた頃にはレッドウイングは可部駅に帰って行ってしまいました。

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駅の周囲には梅が咲いていました。開業の頃にはちょうど見頃になるかもしれません。

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ここから先の三段峡方面は蘇ることなく線路は撤去されたまま。

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周囲には比較的築浅と思われる賃貸アパートが多くあります。

この「あき亀山駅」開業でさらに多くのアパートが立ち並ぶでしょう。

さらにはこの地には安佐市民病院の建て替えの計画があり、この安佐市民病院立替え計画が可部線延伸への大きな役割を果たしたことは間違いありません。

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以上が開業を一週間前に控えた新駅周辺の様子です。

率直な感想を書けば、可部線復活を前にしてもお祭りムードはあまり感じられず、粛々と最終工事が進められてる印象を受けました。

まあ、一週間前で浮かれてる人もいないとは思いますが(笑)

開業日3月4日のイベント情報

この延伸区間の一番列車は、3月4日午前5時8分あき亀山駅発の上り電車となります。

午前5時8分…早っ(笑)

早起きに自信がある方は是非一番列車に乗ってみてください。

そして、一番列車に間に合わない人にも朗報。

延伸区間開業を祝って出発式と記念式典が開催されます。

あき亀山駅で午前8時40分に出発式、9時半からは駅前の広場で記念式典が開催されます。

さらに新駅開業を記念して「可部線電化延伸記念入場券」が午前8時から可部駅で発売されます。

可部駅、河戸帆待川駅、あき亀山駅の3駅の硬券入場券が記念台紙付きで420円で販売。こちらは限定1600セット、1人5セットまでの購入となっています。

当日は可部駅で記念入場券をゲットして、あき亀山駅に行って出発式と記念式典参加がおススメ。

さらには、新駅周辺では地元の方々がイベントを開催する予定なのでこちらも楽しみ。

当日は参加する予定なので、またレポートしたいと思います!

そして実際に開業日に行ってきたレポートがこちらです

http://dango-farm.com/entry/hiroshima/kabesen/report

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