カープのファンクラブは、なぜ定員制なのか?

11月14日正午、2017年度のカープファンクラブの新規入会受付が開始された。以前から新規入会が難しい状態となっており、今年のカープ優勝でさらに争奪戦は必至の状況と見られていた。

そこでカープ球団は、ファンクラブの会員数を会員数を30000人に増やす事で対応。11月14日はその新規入会受付の開始日だったのだが、あっという間に定員数に達し、入れなかった多くのカープファンは不満を募らせる事となった。「カープが好きな人が入れないなんてファンクラブじゃない」「先着順なんて不公平だ」「転売屋対策はどうなっているのか」など意見は様々だ。

カープのファンクラブが定員制であることを疑問視する声は多い。実際に定員数が設けれれているのは12球団で唯一だ。これだけ要望の声は多いのになぜカープは定員制なのか。

 

定員制を撤廃したら起こりうること

そもそも、カープのファンクラブに入りたい理由とは何なのか。人それぞれ違うであろうが、一番多いのは”チケットの優先販売”が多いのではないだろうか。昨年後半からは特にチケットが入手し辛い状況になっており、プラチナチケットなどとも呼ばれ「見に行きたくても見に行けない」という事態が起こっていた。優先販売に魅力を感じる人は多いだろう。

だが入りたい全員がファンクラブに入れば、どのような状況が起こるか。飛躍的に増えたファンクラブ会員の間で”優先販売の争奪戦”が起き、チケットの優先販売という特典は実質的に崩壊する可能性が高い。既存ファンにとってみれば新規入会が増えてしまったがゆえに不利益をこうむることになり、たまったものではない。定員制は既存ファンを守る為の施策という側面もあるのだろう。

販売方法と転売屋問題

新規入会を先着順とした販売方法にも不満は集まっている。横浜とのCSもコンビニ端末で先着順で争奪戦となっており、今回も「なぜ抽選にしないのか」という声は多い。

だが一見公平に映る抽選販売という方法も、転売屋の前では対策も難しい。転売屋はそれを生業とするプロの集団。抽選になろうとも大量にアカウントを作り、なんとしてでも対象物を獲得しようとするだろう。それでご飯を食べているプロ集団と素人では勝負にならない。「抽選に外れたのだから仕方が無い」と自分自身を納得させる理由にはなるだろうが、実質的には同じ事だ。

転売屋を取り締まるのは現状でいえば不可能に近い。転売屋を容認する気はさらさら無いのだが、世界中ではびこる転売屋対策は、カープというNPBの一球団が出来る事ではないだろう。それくらい転売屋問題というのは根が深い。

ファンクラブ会員を先着順にしたことで、副産物も生み出す。

「カープファンクラブの入会希望者多数のため、抽選となった」と、

「カープファンクラブの入会希望者が殺到し、わずか数分で定員数に達し完売」

のどちらがインパクトが強いかといえば断然後者だ。

即完売はニュースバリューとなってさらにカープフィーバーに拍車を掛ける。それを狙っているのかどうかは定かではないが、結果として「カープファンクラブ瞬殺」という事実が残り、カープにそれほど関心の無い人々にも刷り込まれる。

改善できる点はないのか

「入りたいものが入れないなどファンクラブではない」という声があるのは当然だ。マツダスタジアム応援したくても出来ないという、もどかしい状況にやるせない思いを抱いている人も多いだろう。しかし全国に拡がったカープバブルは球団の手に負える範疇を超えてしまっている。球団の規模からして対処できる人数ではない。実際に30000人という数字も球団が対応できる限界の数字だったのかもしれない。

しかしこれが許されるのは、優勝直後だから。販売開始時間になったら毎度繋がらないサーバーの補強など改善すべき点はたくさんある。平日の正午販売開始という時間帯が果たして公正だったのかと検証する必要もあるだろう。それが数年経っても全く改善される事が無いのであれば、それはカープ球団に問題がある。「驕れる人は久しからず」という言葉もある。人の心が離れるなど一瞬の事なのだから。

 

関連記事

【2017.1.4東京ドーム】新日本プロレスワールドに入会していたヤツは勝ち組

カープのCSチケットを取れなかった人のために、CSチケットプレゼント企画のまとめ...

【マツダスタジアム周辺】カープ観戦に便利な最大料金ありの駐車場を紹介

2017年カープ「カ舞吼!−Kabuku−(かぶく)」を考察するために、歴代のキ...

佐藤寿人選手の移籍報道について思うこと

2017.3.18 黒田博樹引退特別試合